寒露(かんろ)過ごし方のポイント
2020年10月8日は二十四節気の寒露(かんろ)
日中は過ごしやすくなってきましたが、朝晩のひんやり感は一気に増してきました。
うっかりいつも通りに寝て「さむーっ」と起きて、風邪をひかないようにしたいですね。
今日はそんな寒露の頃の過ごし方をご紹介します。
寒露(かんろ)とは?
陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)
いわゆる秋らしい、1年の中でも過ごしやすい時期。
「スポーツの秋」なんて言葉もありますが、晴れる日が多くお外で身体を動かすのが気持ちいい季節です。
寒露は
- 2020年10月8日
- 2020年10月8日〜10月23日
日と期間両方を指します。
秋らしい…
なんていいましたが、10月20日からは土用期間に入ります。
暦の上では秋から冬への準備期間になります。
セルフケアでそんなことも意識していけるといいと思います。
寒露(かんろ)の頃の過ごし方
肺に潤いを
何度も言っていますが、東洋医学的には秋は乾燥の季節
乾燥の邪気が身体の中、特に「肺」を侵します。
すると、喉の乾燥からくる不調や咳、皮膚の乾燥からくる肌荒れ、バリア機能も弱くなるので風邪も引きやすくなります。
そうならないためにも肺を潤してあげることが大切。
具体的には
- 胸を広げて鼻呼吸で深呼吸
鼻呼吸は外の空気を加湿してくれます。
他には
- ゴマやハチミツ、梨、キノコ類など肺を潤す食べ物をとる
特にキノコは、免疫アップにもなるので風邪予防にもおすすめです。
足もとから
寒露と「寒」がつくように、これからどんどん寒さを感じるようになってきます。
女性は特に冷えが気になる方が多いですね。
冷えは足もとから入り込んできます
足の指、足首、足のつけねをぐるぐるまわして巡りをよくしてあげるといいと思います。
空を見上げて
夏の頃と比べるとずいぶん日が短くなってきました。
気持ちを安定させてくれると言われているセロトニン。
日照時間が短いとセロトニンの分泌が不足しがちになります。
秋冬に発症する季節性うつも、日が短くなってセロトニンの分泌が不足するのが原因だと言われています。
秋冬はなんだか気分が上がらない。
そんな方は、晴れ間の時間にたっぷり太陽の光を浴びるといいです。
また、“うつ”までいかなくても、東洋医学的には秋は悲しみの季節
はらはら葉っぱが落ちていったりなんとなく物悲しくなる秋ですが、感傷的になりすぎると心のバランスを崩してしまいます。
そうならないためにも是非空を見上げてみましょう。
昼間は天高く澄んだ空。
夜は綺麗な月。
心がすっと晴れたり癒されると思います。
この時期は晴れる日が多いので、昼間も秋の夜長も楽しめます。
しかも過ごしやすい気温。
楽しまないと損ですね。
土用を意識
10月20日から秋の土用に入ります。
土用の時期は胃に負担がきやすい時期。
「食欲の秋」なんて言われますが、秋の味覚は楽しみつつ食べすぎには注意しましょう。
いも、栗、かぼちゃなど自然な甘みは土用の時期の養生におすすめです。
土用の過ごし方については↓↓
土用とは?東洋医学からみる土用の過ごし方 - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り
まとめ
天気もよく過ごしやすい季節。
そんな季節を思い切り楽しみながら、来たる冬にむけてケアしていけるといいですね。