薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り

東洋医学の視点から薬剤師&鍼灸師が毎日を快適に過ごすちょっとしたセルフケア法をお伝えしています。

大暑とは?過ごし方のポイントまとめ

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2020年7月22日は二十四節気の大暑(たいしょ)です。

 

前回が小暑だったのに対して大暑。

とても暑いときです。

 

今回は最も暑いとき大暑の頃の過ごし方をまとめました。

 

  

大暑(たいしょ)とは?

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暑気いたりつまりたるゆえんなれば也 (暦便覧)

 

最も暑さを感じる頃。

 

大暑は

  • 2020年7月22日
  • 2020年7月22日〜8月6日

日と期間両方をさします。

 

そろそろ梅雨も明けてきて本格的な夏らしさがやってきます。

 

東洋医学では、夏の過ごし方が冬の心身の状態に影響すると考えます。

 

また、「冬にかかった病気は夏に治す」という考え方もあります。

冬に起きた慢性病(リューマチ、下痢、喘息などの陽の虚弱)は、今が治療のチャンスでもあります。

 

どちらにしても、季節ごとの季節に合わせたセルフケアは大切ですね。

ということで、大暑の頃の過ごし方のポイントをご紹介します。

 

大暑(たいしょ)の過ごし方

陽の気

夏至を境に陰の気が流れ込んでいるといっても、まだまだ陽の気が盛んな季節です。

 

私たちの身体も陽の気を浴びて夏らしく過ごすことは大切です。

 

暑いからと冷房がきいた部屋にばかりいませんか?

暑さに弱い身体になってしまわないように、1日少しでも太陽の光を感じましょう。

 

とはいっても、昼間は暑いです。

熱中症や紫外線も気になりますね。

 

朝早くや夕方に少し散歩してみるだけでもいいと思います。

 

先日、夕方に芝生の上でヨガをしました。

草の香りや風、雲の動きを感じながら呼吸とともに身体と心を整えるヨガは、本当に満たされました。

 

太陽がガンガン照っている中でなくても、外の気を身体に取り入れられますよ。

 

汗の見極め

前回、ちゃんと汗をかいてこまめに水分をとって“水”を巡らすことが大切とご紹介しました↓↓

小暑とは?過ごし方のポイント - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り

 

暑い時期は何をしなくても汗が流れることもありますが、同時に塩分をとるといい汗もあります。

 

【水分をとる】

  • サラサラの汗
  • 水が飲みたい
  • 飲むと美味しい

 

【水分+塩分をとる】

  • ベタベタの汗
  • 塩が美味しい
  • 身体の皮膚がだらんとたるむ感じ

 

汗を見極めて足りないものを補給することは大切です。

 

水分補給には、旬の夏野菜やフルーツをプラスしてもいいですよ。

この時期は瑞々しいものが多くて身体も潤います。

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もし無駄にダラダラ汗をかき続けて止まらない場合は、酸っぱいものをとるといいです。

例えば、梅干しや酢の物など。

 

薬膳的に酸味のものは、キュッと引き締める役割があります。

 

逆に、うまく汗がかけないと熱が身体にこもって熱中症の原因になりかねません。

脇の下や太腿のつけ根や頭を冷やして、こもった熱を冷ましましょう。

 

普段から熱がこもりやすい方は、苦味のものを意識してとるといいと思います。

今の時期ならピーマン、オクラ、ゴーヤなど旬のものがあります。

 

薬膳的に苦味のものは身体の余分な熱を冷ましてくれるといわれています。

 

“気”の消耗に注意

汗は体内にこもった熱を発散させてくれるので、汗をかくことは大切です。

 

が、汗と同時に“気”も出ていきやすくなっています。

 

“気”とはエネルギーのこと。

「元気」や「やる気」の“気”

 

“気”が出ていってしまうと夏バテの原因にもなります。

 

  • なんだか元気が出ない
  • やる気が湧かない

そんなときは穀類、芋類、豆類などをとって“気”を補うといいと思います。

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“気”を補うアレコレについては↓↓

【やる気up】東洋医学的☆やる気を湧き出させる方法 - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り

 

土用の過ごし方

2020年7月19日から土用に入っています。

 

土用とは次の季節の準備期間。

 

東洋医学的には、胃腸に負担がかかりやすい時期になります。

暴飲暴食を控えて労ってあげるといいと思います。

 

土用の過ごし方については↓↓

土用とは?東洋医学からみる土用の過ごし方 - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り

 

夏の土用は「土用の丑」なんて言われてうなぎを食べますね。

うなぎも“気”を補うのでとてもいいと思います。

 

これとは別に「夏の土用は桃湯に入る」という江戸時代からの風習があります。

 

桃は古くから中国では魔除の力があると言われてきました。

 

また、桃の葉には「タンニン」という炎症を抑える成分が豊富に含まれています。

夏の時期の汗疹や湿疹対策に桃湯は古くから親しまれてきています。

 

暑気払いや夏の肌トラブル対策に桃の葉湯に入ってみるのもいいと思います。

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【桃湯の作り方】

  1. 桃の葉を1,2つかみほど煎じパックに入れる
  2. 10〜20分ほど鍋で煮出す
  3. 煮汁とパックをお風呂へ入れる

 

haruyuiでも桃の葉を取り扱っているので、よかったら見てみてください。

【桃の葉はこちら】

 

まとめ

大暑が終わると信じられないことに立秋です。

 

今年は花火大会や夏祭りが中止になったりと夏らしさを感じにくいかもしれません。

が、しっかりケアをしつつ夏を夏らしく楽しみましょう!