薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り

東洋医学の視点から薬剤師&鍼灸師が毎日を快適に過ごすちょっとしたセルフケア法をお伝えしています。

秋分!過ごし方のポイント

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2020年9月22日は秋分

 

昼と夜の長さが一緒になる秋分。

この日を境に陽の気より陰の気が多くなります。

 

いよいよこれからどんどん寒くなる季節に向かっていくぞという感じですね。

 

今日はそんな秋分の頃の過ごし方をご紹介します。

 

  

秋分とは?

陰陽の中分なればなり(暦便覧)

 

夏至から少しずつ昼の長さが短くなって、秋分でちょうど昼と夜の長さが同じに。

 

秋分とは

  • 2020年9月22日
  • 2020年9月22日〜10月7日

日と期間両方をさします。

 

また、秋分の日を真ん中に前後各3日間はお彼岸です。

「暑さ寒さも彼岸まで」なんて言葉もありますが、“暑い”と感じることより“寒い”と感じる方が少しずつ増えてきます。

 

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秋分の頃の過ごし方

冷えに注意

少しずつ気温も低くなると当然身体も冷えやすくなります。

 

特に冷えやすいのは足もと。

普段から冷えを感じる方は特に、無防備にいつまでもサンダルでいるような事は避けていきましょう。

 

足先が冷える方は、八風(はっぷう)というツボを手でつまんで刺激してあげるといいです。

 

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足先までじわっと血が巡ってポカポカしてきますよ。

 

また、スパイス系やねぎ、玉ねぎなどの辛味のものは身体の巡りをよくして身体を温めるので冷え対策にもおすすめです。

ただ、とりすぎると身体を乾燥させてしまうのでとりすぎは注意しましょう。

 

温存

秋分から自然界の流れが陽の気より陰の気が増していきますが、陰は“内側に蓄える”イメージです。

 

夏は思い切り汗をかいて発散、白露まではじわっと程度は汗をかいて乾燥予防。

そんな感じですが、汗をかくということは一緒に“気”や“水”も出ていっています。

 

「スポーツの秋」ともいわれますが、陰の気が増していくこれからは汗をかくことはほどほどに。

エネルギーを漏らさないように温存していくことを意識するといいです。

 

ただ、温存に意識を向けすぎて身体の巡りが悪くなると、これはこれで不調に陥りやすいです。

ストレッチやヨガ、散歩のような軽めの運動は、身体の巡りをよくして身体も温めるのでおすすめです。

 

また、たっぷりと睡眠をとってあげることは秋冬の大切は養生にもなります。

 

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肺を潤す

秋は乾燥の季節。

特に秋を担当する「肺」に影響が起こりやすくなります。

 

秋は、「肺」に関係する呼吸器系の不調、肌の不調が起きやすくなります。

 

今の季節は、梨、ぶどう、キノコ類、ハチミツなどで食養生するのもいいです。

これらは薬膳的に肺を潤すと言われています。

 

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その他の過ごし方

春分と秋分のお彼岸はお墓参りをしたりしますね。

 

春分と秋分はちょうど真西に太陽が沈みます。

極楽浄土は真西の日が沈むところにあると言われているそうで、そういったところからお彼岸はご先祖さまへの感謝や五穀豊穣を願ったりに繋がったそうです。

 

普段はつい忘れがちになってしまいますが、この機会にご先祖さまへ想い馳せるのもいいと思います。

 

また、これからは陰。

陰といえば月。

 

秋は中秋の名月もあります。

たまには月光浴をしながら月を愛でつつ秋の夜長を楽しむのもいいですね。

ぼーっと眺めるだけでもリラックスできますよ。

 

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まとめ

暑すぎるでも寒すぎるでもなく過ごしやすい時期です。

 

そんな季節をゆったり楽しめるようにケアしていけるといいですね。