雨水(うすい)とは?雨水の過ごし方を東洋医学的にご紹介します
2020年2月19日は、二十四節気の雨水(うすい)と呼ばれる日。
字のごとく、雪が雨に変わるころです。
今日はそんな雨水(うすい)の時期の東洋医学的な過ごし方についてご紹介します。
雨水とは?
陽気地上に発し、雪水とけて雨水となればなり (暦便覧)
雪から雨に変わって大地が潤い始めます。
そして、生き物や植物たちの住居である大地がいよいよ目覚め始めて、植物たちが芽吹き始めます。
※生き物たちが本格的に動き始めるのは雨水の次の啓蟄(けいちつ)の頃になります。
雨水は、二十四節気の1つで2番目の節気になります。
二十四節気とは、もともとは中国で作られた暦で1年を24当分してそれぞれに名前を付けたものです。
雨水とは日のことであり期間のことでもあります。
- 2020年2月19日
- 2020年2月19日〜2020年3月4日
その年によって多少変動があります。
お雛さまは雨水に出すと良縁に恵まれると言われています。
雨水の頃の身体や心の状態は?
春の足音が本格化してくると共に私たちの身体や心も春の状態になります。
陽の気が活発になり始めるということです。
何かを始めたいとか身体を動かしたいと思います始めていたら、自然の流れに沿ってる証拠。
また、春は“肝の気”が活発になります。
イライラしたり目の不調が起きやすくなります。
冬に溜め込んだ不要なものたちのデトックスも本格的になります。
春とはいえ、まだ寒い日になったり暖かい日になったりと気温が安定しません。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなる時期でもあります。
雨水のころの過ごし方(セルフケア)
陽の気
何かを始めたい、身体を動かしたい。
自然に身体や心が何かしたいモードになります。
そんな時はどんどん始めていい時期です。
前向きな気持ちを否定せずに新しいことにチャレンジするといいと思います。
身体も思い切り動かしてもいいですが、普段運動の習慣がない方は筋肉がびっくりするのでストレッチを忘れずにしましょう。
運動は嫌い、動く気がしないという方は、ぐーっと伸びをするだけでも陽の気を取り込めますよ。
肝の気
イライラすることを『頭にくる』なんて言いますが、肝の気が活発になると身体の上の方に不調が起きやすくなります。
イライラしたらハーブやアロマなど香りのあるものを身近に置くといいです。
目の不調にはホットアイマスクで温めたり、単に目を閉じて休ませるだけでも違います。
スマホやテレビをほんの少しだけ控えるのもありです。
目の不調ケアについては【目の疲れ】あずきやクルミで目をいたわる鍼灸師おすすめセルフケア法 - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り
をご覧ください。
そして、“肝”は解毒も担当しています。
解毒がうまくいかないとアレルギーの原因になったりもするので、デトックスは大切です。
旬の山菜や濃いめの緑茶のような苦味のあるものはデトックスを助けてくれます。
花粉症には甜茶が古くから親しまれています。
甘いお茶に抵抗がない方はおすすめです。
花粉症ケアのハーブティーは
【花粉症ケア】薬剤師が作るハーブティー『humming』 - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作りでご紹介しています。
自律神経のバランス
自律神経のバランスが乱れると、気分が安定しなかったり、消化不良や下痢便秘のような胃腸の不調が起きやすくなります。
そんなときは養生の基本でもありますが、まずは深呼吸。
そして、あまり気負いしすぎずに自然の流れに身体が合っているんだなーとある程度は受け入れることも大切です。
自然には敵わないので。
まとめ
寒かったり暖かかったり変化する時期。
それでも大地は目覚め始めています。
雨水(うすい)の時期の過ごし方のまとめ
- 始めたい動きたい気持ちを優先→やってよし
- イライラしたら香りを
- 目をいたわる
- 苦味のものでデトックス
- 深呼吸
- ある程度は受け入れること
まだまだ風邪も流行っています。
しっかり養生して楽しく過ごしたいですね。