薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り

東洋医学の視点から薬剤師&鍼灸師が毎日を快適に過ごすちょっとしたセルフケア法をお伝えしています。

芒種(ぼうしゅ)とは?いつ?養生のポイントは?

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2020年6月5日は二十四節気の芒種(ぼうしゅ)

 

少しずつ気温も高くなってきてジメジメしてきました。

 

今日はそんな芒種の頃の過ごし方のポイントをまとめました。

是非参考にしてみてください。

 

芒種とは?いつ?

芒ある穀類、稼種する時なり (暦便覧)

 

イネ科の穀物を植える頃。

現在は、田植えは5月に済ませるところが多いと思いますが…

また、秋に植えた麦を収穫するのもこの頃だと思います。

 

芒種は

  • 2020年6月5日
  • 2020年6月5日〜6月20日

日と期間両方を表します。

 

また、6月10日頃は雑節の入梅

文字通り梅雨が始まる頃。

 

いよいよジメジメした梅雨がやってきます。

そして気温もどんどん上がってきていますね。

蒸し暑いです!

 

個人的には、本当に勘弁!と思う季節ですが、そう言っていてもしょうがないので少しでも元気に過ごすために養生は大切だと思っています。

 

ということで、養生のポイントです。

芒種の頃の養生ポイント

水分の循環

気温が上がって暑くなり始める6月。

身体は熱くなってきて汗をかきたい。

 

けど、同時に湿度も上がってきます。

すると、じとーっと汗をかくだけでうまく汗で熱が発散されず身体の中に熱がこもりやすくなります。

 

そんな時は、軽めの運動やしっかり湯船につかるなどしてちゃんと汗をかくことが大切。

 

ジトジトしてベターッとした時期で最初はやる気が出なくても、しっかり汗をかくとスッキリ気持ちが良かったりします。

 

ちゃんと汗をかいたあとは、しっかり水分。

汗をかく→水分をとる→汗をかく→…と水分を巡らせておくことが大切です。

 

というのも、湿度が高いときは身体の中も同じように湿にあふれていると東洋医学ではみます。

そうなると、むくみやだるさ、関節痛、下痢など湿による不調が起きやすくなります。

 

水分もガブ飲みではなくて、少しずつこまめにとるとよりいいと思います。

 

また、豆類や海藻類は身体の中の余分な水分を流してくれるのでおすすめです。

 

暑さと冷えのバランス

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気温が高くなると、当然冷たいものをとったり冷房をかけるようになります。

熱中症にならないためにも身体を冷やすことは大切です。

 

が、なんでもバランス。

身体を冷やしすぎると、陽気の季節なのに陽の気を減らしてしまって秋冬に影響が出やすくなります。

 

そうならないためにも「苦味」のもので身体の余分な熱を冷ましましょう。

ゴーヤや緑茶など。

薬膳的に苦味のものは余分な熱をさましてくれると言われています。

 

また身体が冷えてしまったかな?と感じたら「辛味」のものをとるのがおすすめです。

しょうが、にんにく、紫蘇などの薬味が手軽だと思います。

身体の中から温めると同時に“気”や“血”の巡りもよくしてくれるので、何かと滞りがちなこの時期にはいい仕事をしてくれるのです。

 

喜びを大切に

東洋医学の五行の考え方では、夏は喜びの季節です。

 

ジメジメとテンションが下がりがちな季節ですが、嬉しい!楽しい!ワクワク!なことに目を向けてみるといいと思います。

何か嫌なことがあっても笑い飛ばすくらいの勢いで。

 

迷信に聞こえますか?

 

個人的には、きっとこれも先人の知恵なのかなと思っています。

それに楽しいことに目を向けるのはいつだって気持ちがいいものです。

深く考えずにそうなんだーと楽観的になるのにもいい季節かもしれませんよ。

 

誰かに喜んでもらえることをしてみるのもいいと思います。

 

傘を新調してみたり、紫陽花のように今の時期ならではの花たちを楽しむのもいいかもしれませんね。

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まとめ

いよいよもうすぐ梅雨入りです。

 

ジメジメと嫌だなと感じる方も多いと思いますが、ちょっとの意識で少しでも快適に過ごせるといいですね。