薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り

東洋医学の視点から薬剤師&鍼灸師が毎日を快適に過ごすちょっとしたセルフケア法をお伝えしています。

立夏 東洋医学的!夏の過ごし方

f:id:haruyui_rie:20200505062555j:image

2020年5月5日は立夏。

夏の始まりです。

 

今日は東洋医学的な夏の過ごし方をまとめました。

 

立夏とは?

夏の立つがゆえなり  (暦便覧)

 

立夏とは日と期間の両方を指します。

  • 2020年5月5日
  • 2020年5月5日〜2020年5月19日

 

まだまだ実感はありませんが、暦の上では夏です。

田植えなどが始まって植物たちがどんどん成長していく頃。

 

東洋医学的!夏のキーワード

東洋医学的に夏はどんな状態なのかをご紹介します。

 

陽の季節

夏は1年で1番陽の気が強くなる季節です。

春分で陰の気と陽の気が同じになって、夏至で陽の気がMAX、秋分でまた陰の気と陽の気が同じになります。

 

夏いえば暑い!

東洋医学的にも「熱」に影響を受けやすい季節になります。

熱をうまく逃してコントロールしていかないと、熱射病や干物みたいにカラッカラになりやすくなります。

 

東洋医学の診方の1つでもある五行。

いろいろなものを5つにグループ分けをして診ていくのですが、夏に当てはまる臓は「心」になります。

 

心の働きは

  • 血液を全身に送り出す
  • 精神のコントロール

 

「心」の働きが乱れると、高血圧や不整脈のようないわゆる血管や心臓の疾患だけでなく、不眠などが起こりやすくなると言われています。

よく夏は血圧が下がりやすいですが、それは自然に沿っているということでもあります。

何事もバランスですけどね。

 

夏は心に影響が出やすい季節ですよーという事でもあるので、「心」をしっかり労ってあげるのも夏の大切な養生になります。

 

ということをふまえて、夏の過ごし方をご紹介します。

 

東洋医学的!夏の過ごし方

冷えに注意

夏は陽の気をエネルギーにしています。

身体を冷やすということは、陽の気を減らすことでもあります。

ということは、エネルギー不足になるわけです。

夏バテとかそんなイメージ。

 

冷たいもののとりすぎや冷房の当たりすぎには注意しましょう。

熱の発散は次にご紹介する2つで発散するという意識が大切です。

 

汗をかく

f:id:haruyui_rie:20200505062006j:image

陽の季節である夏は、紫外線対策はしっかりしておきたいところですが、太陽の光をしっかり浴びて適度に身体を動かして汗をかいて身体にこもりがちな熱を発散させましょう。

激しい運動でなくても、自分自身に無理のない程度の運動量で十分です。

太陽の光も炎天下ではなくて朝の太陽の陽の方が身体に負担がかかりにくくていいと思います。

 

食べ物

熱をさますと言われているのは「苦味」のもの。

また、苦味は「心」の高ぶりも抑えてくれると言われています。

 

旬はもう少し先ですが、ピーマンやゴーヤなど。

立夏の今だと緑茶もおすすめです。

 

そして、熱で身体の水分が足りずにカラッカラにならないためにも食べ物で水分を補給してしっかり巡らせることも大切です。

熱がこもっていたり皮膚や口が乾くだけでなく、変な寝汗をかくのもカラカラのサインです。

そんなときは旬の夏野菜やフルーツは水分補給におすすめ。

オクラや長芋のようなネバっとしたものも身体に水分を与えてくれます。

 

もし汗がダラダラでて止まらないようなときは、少しだけ酸味を加えてあげるといいと思います。

梅干しなんかは酸味もあって汗で減りがちな塩分も補給できるのでおすすめです。

 

汗をかくことはこれからの季節は大切ですが、汗が止まらないというのはよくないねということになります。

やはりバランスです。

f:id:haruyui_rie:20200505062025j:image

 

まとめ

まだまだ実感はありませんが、夏です!

実感がない今からほんの少しでも夏の養生を意識して、来たる真夏にバテない身体作りをしましょう。