小満(しょうまん)とは?養生のポイントをご紹介
つい2週間ほど前に立夏を迎えて、暦の上では夏です。
そして2020年5月20日は立夏の次の節気「小満(しょうまん)」
今日は小満(しょうまん)の頃の養生のポイントを東洋医学の観点からご紹介します。
小満とは?
万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る (暦便覧)
全てのものが成長する気が少しずつ増していって、天地が満ち始める頃。
草木が元気に茂って動物たちも元気に活動して、全体がイキイキみたいなイメージ。
小満は
- 2020年5月20日
- 2020年5月20日〜6月4日
日と期間両方を表します。
小満の頃の養生のポイント
水の巡り
小満に入るとそろそろ意識しておきたいのが梅雨。
私が住む東海地方は、梅雨入りはまだ1ヶ月くらい先ですが、養生は先取りが大切。
自然の中で起きることは、私たちの身体の中でも起こるというのが東洋医学の考え方。
梅雨はとにかく湿気ですね。
少しずつ身体の中にも湿気がたまりやすくなって、水分の巡りも悪くなりやすくなるということです。
身体に湿気がたまると、重だるさやむくみ、めまい、関節の痛みなどが起こりやすくなると言われています。
そうならないために、身体を必要以上に冷やさないことはもちろんですが、食べ物からケアするのもおすすめです。
水の巡りを良くする食べ物
身体の中の水の巡りを良くする食べ物は、ざっくり言うと豆類。
小豆、エンドウ、枝豆など
あとは、ハトムギやとうもろこしもおすすめ。
梅雨の季節は、ハトムギ茶やトウモロコシのヒゲ(南蛮毛)茶はとてもおすすめです。
雨の日の不調のセルフケアについては
【気圧病】鍼灸師がおすすめする簡単ケア法はこちら - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り
「心」を休ませる
東洋医学の五行(ごぎょう)という考え方では、夏が担当している臓は「心」です。
夏の時期は「心」が力になることもあるし「心」に負担がかかりやすくなることもあります。
要するに、夏は「心」に影響されるし影響を与えるわけです。
夏に無理をしすぎると「心」に負担がかかりやすくなります。
「心」に負担がかかると、動悸や息切れ、眠れないや物忘れなどの不調が起こりやすくなるといわれています。
夏は1年の中で1番夜の時間が短いように、人も睡眠時間はいつもより短めでもいい季節です。
でも何事もバランス。
知らず知らずの無理が「心」に負担をかけてしまうことに繋がります。
そうならないためにも、疲れがたまる前に1日数分でも「心」を休めてあげることは大切です。
具体的にどうすればいいかというと、数分でいいので目を閉じるとか身体や心が休まる時間を作りましょう。
15分程度のお昼寝もおすすめです。
しかも、できれば午前11:00〜午後1:00の間にそういった時間お休みの時間をとるといいと思います。
この時間は、「心」の時間なのです。
「心」の時間に数分でも身体と心をを休めて「心」をいたわる。
是非意識してみてください。
ラッキーカラーは「赤」
夏は本来は陽の季節。
人の身体や心も同じように、自然と活動的になって外へ外へと意識が向かいやすい季節になります。
なのに、なんだか元気が出ないとかやる気が出ない。
身体が冷えている。
そんな夏らしくない不調が続いたら、赤いものを身につけてみるのもありです。
服でもバッグでもリップでもピアスでもなんでもいいです。
夏を担当する色は「赤」
赤色がきっとあなたに元気を与えてくれますよ。
まとめ
少しずつ梅雨に向かっていく季節。
早めの養生でうっとうしく感じがちな梅雨も準備万端で迎えられるといいですね。