二十四節気の清明(せいめい) 過ごし方をご紹介
2020年4月4日は二十四節気の清明(せいめい)です。
清明とは
- 2020年4月4日
- 2020年4月4日~4月18日
日と期間の両方をさします。
今日は清明(せいめい)の過ごし方をご紹介します。
清明(せいめい)とは?
万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草と知れる也 (暦便覧)
「清らか」「明るい」
字からも想像ができるように、空も風も清々しく、芽吹いたり植物の葉や花が開いて明るくなる頃。
やっと見た目も肌に触れる空気も春らしくなってきます。
中国では清明節といってこの頃に家族でお墓まいりをする習慣があるそうで、大切な節目になります。
日本のお彼岸みたいな感じかも。
清明(せいめい)の頃の特徴
環境の変化と肝の気
4月は、入学、進学、入社などなど新しい環境になる方も多くなります。
環境が変わらなくても、4月の通勤通学はなぜか混んだりいつもと違うことが多くなります。
いつもと違う環境や状況になると、人は慣れるまで何かしらストレスを感じます。
特に春は、東洋医学的に“気”の巡りに関係する「肝」が担当しています。
ストレスで「肝」の働きが高ぶると“気”が上に上がりすぎたり巡りが悪くなったりします。
そうなると、イライラしたり逆に落ち込んだり情緒不安定になりやすくなります。
そして、「肝」の高ぶりによって起こる不調がさらにストレスとなるわけです。
春らしさ
先ほども書きましたが、やっと五感で春らしさが感じられる頃になります。
春の土用
4月16日から土用入りとなります。
土用は、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間で年4回あります。
4月16日~5月4日は春の土用期間。
暦の上で春が終わって夏への準備期間に入ります。
清明(せいめい)の頃の過ごし方
リラックス
春は陽の気が増えてくるので、やりたいことはどんどんやって活動的になっていい季節です。
が、4月は特に環境の変化でストレスを感じやすくなります。
東洋医学はバランスです。
ストレスを感じやすい分、リラックスする時間を意識するのも大切です。
スローなヨガみたいにゆっくり身体を伸ばしたり、アロマやハーブティーで香りを感じながらゆったりとした時間を持つとか。
☆ハーブティーについてはこちら
特にこれからは、空や葉の色がキレイになっていろんな色の花が咲いて見た目も鮮やかになってきます。
陽の光や風も優しくなります。
鳥の声もたくさん聞こえるようになるかも。
そんな自然の温かさや明るさをただただ感じるのもいいと思います。
春らしく
「らしく」というのは大切です。
春は1日に例えると朝。
この頃は、いつもより早めに朝日を浴びると1日の始まりがより気持ちよくなります。
そして、朝ストレッチをしたり散歩をしたり勉強をしたり。
要するに朝活です!
早起きは慣れるまではつらいかもしれませんが、「春らしく」はこんな感じです。
土用を意識
土用の過ごし方のポイントは
- 胃腸をいたわる
- 調整する
土用の過ごし方については土用とは?東洋医学からみる土用の過ごし方 - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り
食べ物
この時期におすすめの食べ物をご紹介します。
よもぎ
ちょうど3〜5月頃旬になるヨモギは、程よい苦味があって肝のデトックスを助けます。
草餅やよもぎ茶。
あとはよもぎ風呂はよもぎのアロマ効果とともにリラックスできます。
特に冷えを感じる方におすすめの薬湯です。
香りのもの
ハーブやミョウガ、生姜、セロリ、玉ねぎ、ねぎなどの香りのものはストレス対策にもおすすめです。
あとは、なかなか普通には売ってないかもしれませんが、生薬の一種の菊花(きっか)もおすすめです。
春は上に“気”が上がりやすくなってめまいや頭痛、目の充血などが起こりやすくなります。
菊花は上がりすぎた“気”をおろしてくれます。
さらに菊花は目の不調に使われる漢方の中に入っている生薬でもあります。
菊花茶なら手に入りやすく、目の疲れや充血などの不調ケアにもいいと思います。
疲れ目のケア法【目の疲れ】植物を使ったケア法を鍼灸師がご紹介 - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作り
まとめ
桜が咲いたり鮮やかな季節になってきました。
ストレスを感じたら、しっかりリラックスタイム。
バランスをとりながら楽しく過ごせますように。